バケツイネとこどもの視点とについて。保育園の先生とメールにてお話しました。

こどもたちが、毎年育ててくれるバケツイネ。
先生が、子供たちの様子について教えて下さいました。
少々長いのですが。
楽しいやり取りでしたので、ご案内してみます。


1.  I先生より

秋山さん、こんにちは。

いつもお世話になっております広尾シュタイナーこども園の今村です。

今年は急に夏のように暑くなって、

こどもたちは、このところ少々疲れた様子で、鼻水をすすったり咳をしたり

何とか季節の移り変わりにからだを順応させようと頑張っています。

タニシはたくさん赤ちゃんが生まれました!



今年もまた、ささやかながらバケツ稲を子どもたちと育てたいと思っています。

昨年と同じくバケツ4つ分を考えています。

今年も苗と、土の(バケツ2つ分)注文をお願いできますでしょうか。


2. スタッフ・秋山より

いつも、子供たちとイネを育てて下さいまして
誠にありがとうございます。
今年も、子供たちがバケツで植物が育っていく様子を共感し、
生きる、という力の源をバケツイネと一緒に教わりあってくれればいいな、
と思っております。

苗と土は、4日日曜日に発送し、
5日月曜日にお届けできるよう
手配いたします。
タニシが子供を産んだこと、
すごく驚き、とても嬉しく思っております。
今まで、畑をしている方や、バケツイネをしている方に
何度もタニシを送っていますが、
きちんと越冬し、次の世代を育てた方は初めてです。
今村先生の、温かいまなざしと、
手間を惜しまない育てる力のおかげですね。

人が育っていく為には、人と人の関係と同じくらい
動物として、他の動物、植物、外気などの空気や土なんかとのかかわりが大切だ
と思います。
勉強不足でこんなことを言うのも間違えているかもしれませんが
シュタイナー教育も、そういう考え方なのではないでしょうか?
自然と共に生活する、一緒に育つ、ということは
ただ単に仲良くすればいい、と言うわけではない、ということ。
イネをよく観察し、外気とイネの関係、水とイネの関係、
東京という環境の中でイネを育てる場合は新潟で育てるのとどう違うのか、
いろんなことを考えさせてくれる、私にとってもとても勉強になる
よい体験です。
大人はイネを育てる、というと、米を収穫する、ということに
主眼を置きますが、
子供たちは、イネの茎も葉っぱも実も、同じように愛で、育てている
と言うことを、去年のスズメの一件で気がつきました。

植物が生きていける環境を整えてあげること、
バケツイネを通して、生きて育つ、を学ぶんだな、と、私も学びます。
今年は、イネの穂が垂れ始めたら、鳥がつつかないように
目の細かな網をかぶせるか、
鳥につつかれないように室内に避難させるかするとよいかもしれません。

子供たちが、おっかなびっくり泥の中に苗を植えていく様子は
本当に素敵です。
今年のイネの苗は、短めで根がしっかり張って頑丈です。
バケツイネにするにも、とてもよい苗です。
バケツに田んぼを作る際には、
土をまず入れて、少しづつ水を足して
ホットケーキの種くらいの柔かさで田んぼの土を作り、
田植えの時には表面に土が見えているくらいの状態で植えると
植えやすいと思います。
バケツに田んぼを作るのは、
田植えの前日か、前々日にして
水と土を落着かせ、
土と水で分離したら、水を減らして田植えする、
作業を二日の行程に分けると、
よりイネの落ち着きがよいかもしれません。
二日、楽しめますし。

田植えの時のキーワードは、
「そっと持って、やさしく植える。」です。
イネの苗は赤ちゃんと同じなので粗雑に扱うと弱ってしまいます。
ギュッと握り締めないように、そっと扱って下さい。

先生の増やしたタニシ、すごいですね。
先生にとっては普通のことかもしれませんが
タニシを増やせる人は、なかなかいないです。

いつもイネを育てて下さいましてありがとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
ありがとうございました。



3. I先生より

稲や土のこと、
すぐに対応してくださりありがとうございます。

土づくりのこと、
丁寧におしえてくださりありがとうございます!水曜日にこどもたちと準備しようと思います。

タニシのことは
きっとこどもたちが毎日のぞいているから、
タニシも張り切ってくれたのでしょう。
タニシがお腹を水面にむけて背泳ぎ?!しているのを発見したこどももいました。
わたしも初めて見て、とても驚きたのしみました。

こどもたちは、虫をつぶすこともありますし、草花をつむこともあります。
こどもたちの成長にとって、それは通らずにはいられない過程ですが、
命をこどもたちにささげてくれた、小さな命たちに対して祈ると同時に
自然の懐の深さに、到底敵わないなあという思いになります。

秋山さんがおっしゃる通り
''観る”ことは本当に大事なことだとおもいます。
理解しようとすることは、
愛することと繋がっているんじゃないかと思います。

子どもたちに
観る機会を毎年贈ってくださり
本当にありがとうございます。


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by yoojie | 2017-06-02 05:07 | 植物を育てたり | Comments(0)
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